27日の朝、仕事に行く準備をしている最中にラジオで聞きました。
『伊良部投手、自殺す』
という内容のニュースでした。
野球に興味ある方はご存知かもしれませんが、1987年にロッテに入団し、その
後は、ニューヨークヤンキースなどでプレーし、日本では72勝69敗11セーブ、米
国では、34勝35敗16セーブをあげた。日本球界でもトップクラスの速球投手だ
った。
そんな彼がアメリカの自宅で自殺をした、というニュースを聞いて、僕は自分の
耳を疑った。どちらかと言えば、ワンマン投手で気が強い性格というイメージが強
かったからだ。
しかし、プロ野球生活17年間で2桁の勝利数をあげたのは、6回。アメリカから
戻り阪神タイガースで一年目こそ13勝をあげたが翌年は3試合しか登板せず、
そのうちの2試合は負け投手になっている。
プロ野球選手と言えば、花形的存在かもしれないが、それはごく限られた選手
だけだ。我々以上に結果を常に求められる。たとえ、良い結果を残しても在籍し
た球団にもよる。一部の人気球団に属していれば、引退後は解説者や評論家
といった道もある。それがなければ、母校などの野球部の監督などのお声があ
れば別だが、それも余り期待は出来ない。子供の頃から野球一筋で生きて来
た人に民間などの再就職も厳しい。
恐らく、僕が思うには、伊良部投手は
『燃え尽き症候群』が自殺の原因ではない
かと思う。この『燃え尽き症候群』というのは、それまでの人生の最大の目標
を終え(失い)、打ち込む物がなくなった時の虚脱感を言います。よく、長年に
わたって会社勤めをしていた人が定年後に襲われる感や大学受験などを終
えた受験生などにも似たようなものがあります。
伊良部投手は、僕のひいき球団の西武ライオンズから見れば、敵の球団
となりますが、160キロ近いあの重たい剛速球はビックリでした。
お悔やみ申し上げます。